FASは、変化の激しい時代に生きる肌が陥りやすい"成分偏食"に対して、「発酵」の力を最大限に引き出す研究に取り組んでいます。
発酵液を形づくる「素材・菌・培養条件」の組み合わせ。
それらを探求し、肌が本来もつ力を引き出すことを目指します。
「発酵」とは「素材」と「菌」の組み合わせで、発酵代謝物をいかようにもできる無限の可能性を秘めたものです。
なかでもFASがこだわっているのが「素材」。
例えば米や豆、果実など、多様な自然素材が持つ力は発酵によってさらに引き出されます。
新しい成分が生まれたり、ペプチドやオリゴ糖のように小さく分解されることで肌や体にとって吸収しやすい形へと変化するのです。
体が食事から必要な栄養を取り入れるように、
肌にも、"バランスの取れた成分"を届けることが重要であると、私たちは考えています。
情報も環境もめまぐるしく変わる現代。
そんな時代だからこそ、FASは発酵と科学の視点から、肌に寄り添い、成分偏食に応えるスキンケアを、探求し続けています。
未来の健やかな肌の為に、発酵の可能性を拓いていく。
これが私たちの使命です。
■古代米
古代米とは、現代において栽培されるイネの品種のうち、昔のイネがもっていたと考えられる特徴があるもののことを示しており、赤米や黒米、緑米のように色素を持つ品種が知られています。黒や赤色の古代米は、古来、献上米や神事のお供え用に栽培されてきました。
明治時代に国の農業政策によって生産が中止された古代米ですが、45年前に京丹後の芋野にて古代米の保存会が立ち上がり、復刻されました。
■黒米の断面図と栄養価
こちらは黒米の断面図を図示したものです。
図中、真っ黒の紐状に見える部分が黒米の糠(ぬか)です。
ここには栄養素がたくさん含まれており、米を外部ストレスから守る働きをしています。
古代米の一種である黒米は特に栄養価が高いことが特徴で、黒米の黒い色素はポリフェノールの一種であるアントシアニン由来であると知られています。
以下の図からも見て取れるとおり、カルシウム、カリウム、マグネシウム、食物繊維が豊富に含まれているのに加え、特にアントシアニンが豊富であることが分かります。
一般的にアントシアニンは高い抗酸化作用を持ち、活性酸素を除去する働きがあるため、肌を保護したり、健やかさをサポートすることでも知られています。そのほかにも夏場のダメージから肌を守ったり、ハリや弾力にも効果的と言われています。
■独自技術:二段階発酵
FASでは素材が持つ力を最大限に引き出すため、発酵条件にもこだわっています。
なかでも独自の発酵技術である二段階発酵を導入。
1段階目の発酵でナイアシンアミドやアミノ酸、ビタミン、ミネラルなど肌に有用な成分をたくさん引き出したあと、2段階目の発酵で肌への浸透をよくするための低分子化を実現しました。
この独自技術に加え、発酵条件を綿密にコントロールすることで、738種もの成分を含む発酵代謝物を産生。成分の力を損なうことなく肌へ届けることができるのです。
黒米を発酵させた際の発酵代謝物量
黒米の糠は、酵母菌に強い負荷をかけることが知られています。
これにより発酵させた際に得られる発酵代謝物量が増えるのでは、と考えた私たちは京丹後の保存会様から頂いた黒米を発酵させ、発酵液の代謝物量を確認しました。
結果、京丹後の黒米は米自体の栄養価が高いだけでなく、発酵させたあとに得られる発酵代謝物の量も多いことが確認できました。
FASでは、口から摂取するバランスの取れた栄養で身体の中から健やかにするのと同様に、肌にとっても外側から多様な成分を角層までしっかりと届けることが欠かせないと考えています。
そのため、身体がバランスのとれた食事を必要とするように、肌にもバランスのとれた成分が必要なのではと常に考え製品の開発に取り組んでいます。
現代社会では、生活習慣の乱れやストレス、偏った成分知識などによって肌が"成分偏食"に陥ってしまうことも少なくありません。
だからこそ私たちは、「素材」「酵母」「培養条件」に徹底的にこだわり、発酵の力によって引き出された成分を、肌にとっての"栄養バランス食"として届けることを目指しています。
発酵の力によって生まれる、肌に寄り添うようなバランスの取れた心地よさ。
それこそが、FASが提案するラグジュアリーなエイジングケア*¹の本質です。
エイジングケア*¹…年齢に応じたケア