FASのものづくりは、まだ見ぬ美しさを巡る旅のよう。日本各地を旅しながら、そこで出逢った自然の恵みに科学の光をあてていくプロセスを踏んでいます。今回のお話は「 FAS ザ ブラック ブライトセラム」の美白成分の肝となる美しい純白の花、クチナシに出逢った日の記録です。実が熟しても裂開しないことから「口無し」と呼ばれるこの花は、日本では静岡県以西の暖地に自生しますが、特に適した環境がここ屋久島なのだといいます。ここで柑橘畑の脇で力強く自生するクチナシを目にしたことがきっかけで、この花を育てているクチナシ農家さんに話を聞きました。

クチナシの美白の秘密とは?
古くから漢方や民間薬としても重宝されるクチナシ。美白や抗炎症の作用の秘密は真っ白な花弁のおかげではなく、意外にも真っ赤な果実のエキスの力。わたしたちが屋久島を訪れたのは果実が色づき始める初秋の頃でしたが、やがて秋が深まる頃に真っ赤に熟すのだそうです。この実に蓄えられた「クロシン」がメラニンの生成を抑え、発光するようにうるおう肌を保つのだといいます。「収穫していると手がだんだんとサラサラしてくるんです」と話す農家さんの手のひらがその効果を物語ります。アジア各国に広く自生するクチナシですが、屋久島の個体はいったい、何が特別なのでしょうか?


雨ふる水の島のミネラル
300種以上の固有種が生息する世界自然遺産、屋久島。火山の噴火によってできた標高2000m近い山が海の中にそびえ立つこの島は、その山の存在により勢いよく上昇気流が生まれることから、とにかく、とにかく雨が続きます。ちなみに、山頂から巡る川の水は超がつくほどの軟水。クチナシが自生するのは決まって水辺。この花が屋久島を好んで自生する最も大きな理由が実は、この水なのです。そういえば、森を巡りながらふと川ですくって飲んだ水のまろやかさには、正直驚かされました。


土はつくるものでなく、育まれていくもの。
「去年、出来が悪かったあたりにタンカンの皮を撒いたから、今年はずいぶんよくなったなあ」彼はここで5年以上の歳月をかけて土をつくっている、というよりも土は微生物によって育まれていくといった方がふさわしいかもしれません。彼は土の様子を見ながら、砂浜に打ち上げられた珊瑚や柑橘の皮、落ち葉など、さまざまな島の素材を織り交ぜて、多様な微生物を住まわせます。山の微生物、海の微生物が、この畑の土の上で出逢います。菌も、多様性が重要。いい菌が10個よりも、様々な種類の菌が100個あった方がよいのです。FASのはじまりのきっかけは黒米発酵ですが、もちろんこの土も微生物とともに発酵しています。「人の肌につけるものだから」と口癖のようにいう農家さんは、肥料も土も、島の素材で自らつくり上げていきます。一年で数万個にも及ぶ実の収穫も、もちろん人の手でひとつずつ。































